【Nature Remo】帰宅時にテレビ・照明のリモコン操作などを自動で行う設定|Taskerで条件設定
Nature RemoはWi-Fi機能の付いた赤外線リモコンデバイス。そして、AndroidアプリのTaskerは、スマホの操作・設定変更の自動化などができる便利なアプリ。
今回は、TaskerとNature Remoを連携させ、指定した時間内に帰宅すると自動でテレビと照明をつける例となります。
Nature Remoアプリでも自動操作は行なえますが、Taskerを使用することで、より複雑な条件でのNature Remoの操作や、その他のスマホ設定変更なども同時に自動で行えます。
Nature RemoとTaskerを利用し、帰宅時にテレビ・照明を自動でつける例
記事内にはTaskerが日本語化されていない以前のバージョンの記載が含まれています。
リモコン機能のない照明や家電などの場合
リモコン機能のない照明や家電などに、リモコン機能を簡単に取り付ける機器もあります。詳しくは以下のリンク先を参考にしてみてください。
Taskerで実行するタスクの流れ
例で作成するTaskerのタスクの流れは以下となり、その作成したタスクを帰宅時(自宅のWi-Fi接続時)に実行させます。
- 帰宅時刻が午後6:01から午前3:59の場合に以下を実行
- Nature RemoのCloud APIを使い、赤外線信号を送信してテレビと照明のスイッチをオン
- 「スイッチオン」と記したポップアップをスマホ画面に表示
TaskerでNature Remoを操作する方法
TaskerからNature Remoを操作するためにCloud APIを利用するため、「アクセストークン」と「Signal ID」が必要となります。
アクセストークンの発行
Cloud APIを利用するために必要となるアクセストークンを発行する方法は、以下のリンク先を参考にしてみてください。
Signal IDの取得
Cloud APIを使用しNature Remoから赤外線送信を行うには、アプリで赤外線ボタンを登録した際に、ボタン毎に割り振られるSignal IDが必要となります。Signal IDの取得方法については、以下のリンク先を参考にしてみてください。
リモコン操作を行うタスクを作成
次に以下の通りタスクのアクションを追加・設定します。
タスクを作成
- 「タスク」タブを選択します。
- 「タスク」タブ内の右下にある「+」ボタンをタップします。
- タスク名を入力するダイアログが表示されるので、タスク名を「帰宅スイッチオン」として新規タスクを作成します。
タスクのアクションを追加
新規タスクを作成すると「タスク編集」画面に移行するので、画面の右下にある「+」ボタンから、以下の順番でアクションを追加・設定します。
また、1つのアクションを設定し終えたら「戻る」ボタンで「タスク編集」画面に戻り、次のアクションを追加します。
- カテゴリー「タスク」>「If」アクションを追加し、設定画面で「条件」を「%TIME >18.00 または %TIME<04.00」とします。
- カテゴリー「ネット」>「HTTPリクエスト」アクションを追加して以下を設定します。
- 「HTTPリクエスト」設定画面の「方式」を「POST」として、「URL」に「https://api.nature.global/1/signals/XXXXXXXX/send」を入力します。XXXXXXXXの箇所には、取得したテレビをオンにするSignal IDを指定します。
- 「HTTPリクエスト」設定画面の「ヘッダー」は以下を入力します。XXXXXXXXの箇所には上記で発行したアクセストークンを指定します。
Accept:application/json
Authorization:Bearer XXXXXXXX - 次の赤外線送信のタイミングを開けるため、カテゴリー「Task」から「Wait」アクションを追加し、設定画面の「秒」を「2」に設定します。
- カテゴリー「ネット」>「HTTPリクエスト」アクションを追加して以下を設定します。
- 「HTTPリクエスト」設定画面の「方式」を「POST」として、「URL」に「https://api.nature.global/1/signals/XXXXXXXX/send」を入力します。XXXXXXXXの箇所には、取得した照明をオンにするSignal IDを指定します。
- 「HTTPリクエスト」設定画面の「ヘッダー」は以下を入力します。XXXXXXXXの箇所には上記で発行したアクセストークンを指定します。
Accept:application/json
Authorization:Bearer XXXXXXXX - カテゴリー「アラート」>「Popup」アクションを追加し、設定画面で「タイトル」の欄に「スイッチオン」と入力し、「制限時間」を「3」とします。
以上がタスク・アクションの設定例となります。
例では「HTTPリクエスト」設定画面の「ヘッダー」の値を、その都度入力しましたが、何度か使用する同じ値はあらかじめユーザー定義変数に格納しておくと、その変数を使い設定できるので便利だと思います。
Taskerの変数については以下のリンク先を参考にしてみてください。
タスクの動作確認
作成したタスクが正常に動作するかを確認するには、「タスク編集」画面の左下にある「再生ボタン」をタップすることで確認できます。
その他のタスクのアクションについて
例のタスクは、Nature Remoを操作するだけですが、Bluetoothの接続・切断、通知バーの表示、画面の明るさ変更など、タスクのアクションは豊富にあり、上記アクションに追加できます。
タスクのアクション例については以下のリンク先を参考にしてみてください。
「自宅」「外出」の判断について
後述のプロファイルでは、「自宅」と「外出」によって値を変更するユーザー定義変数 %MYLOC を利用して帰宅を判断しています。
そのため、 %MYLOC の値を切り替えるプロファイルを以下のページ内の手順どおり作成します。
帰宅時を実行条件とするプロファイルを作成
上記の「自宅」と「外出」を判断するプロファイルを作成すると、帰宅時に%MYLOCの値に0がセットされます。
その%MYLOCを使い、上記タスク「帰宅スイッチオン」を帰宅時に実行させるプロファイルを、以下の手順で作成します。
- 「プロファイル」タブを選択します。
- 「プロファイル」タブ内の右下にある「+」ボタンをタップします。
- コンテキストが表示されるので、「状態」>「変数」>「変数の値」を選択します。
- 変数の値の設定画面で、「条件」を「%MYLOC =0」と設定し「戻る」ボタンを押します。
- タスクを選択する画面が表示されるので、作成したタスク「帰宅スイッチオン」を選択します。
以上の設定により、TaskerとNature Remoを連携させ、指定した時間内に帰宅すると自動でテレビと照明をつけることができます。