【GAS】スクリプトが構文エラーとなる場合|ランタイムを変更
Google Apps Script (GAS)のスクリプトで、記述したコードが構文エラーとなることがあるかもしれません。
構文エラーの原因として、GASのランタイム環境が異なることが原因の場合があります。
今回は、GASのプロジェクト(スクリプト)のランタイム環境を変更する方法となります。
【GAS】ランタイムのJavaScriptエンジンについて
GASのランタイム(プログラムの実行時)の環境には、スクリプトコードを解析して実行するJavaScriptエンジンが含まれています。
GASのランタイムのJavaScriptエンジンは、以前から利用されているMozillaの「Rhino」と、ECMAScript 2015(ES6)の言語標準をサポートしているGoogleが開発する「V8」があります。
そのため、ランタイムのJavaScriptエンジンによっては、スクリプトの構文がエラーとなることがあります。
以下は、そのような場合にスクリプトのランタイムのJavaScriptエンジンを変更する方法となります。
スクリプトのランタイム環境を変更する方法
スクリプトのランタイム環境は、GASのプロジェクト(スクリプト)の「設定」または「マニフェストファイル」から行えます。
また、GASのプロジェクトはGASの管理画面から表示できます。詳しくは以下のリンク先を参考にしてみてください。
設定から変更する方法
ランタイム環境が「Rhino」の場合に、設定から「V8」に変更する方法は以下となります。
- GASのプロジェクト(スクリプト)を開きます。
- 左メニュー内にある「設定」アイコンを選択します。
- 設定内の「Chrome V8 ランタイムを有効にする」のチェックボックスをオンにします。
上記手順により、「V8」のランタイムに変更できます。
マニフェストファイルから変更する方法
ランタイム環境が「Rhino」の場合に、マニフェストファイル(appsscript.json)から「V8」に変更するには、マニフェストファイル内のruntimeVersionの値をV8に変更します。
また、マニフェストファイルを開く方法は、以下のリンク先を参考にしてみてください。
「Rhino」のランタイムに戻す場合には、マニフェストファイル内のruntimeVersionの値をDEPRECATED_ES5に変更します。