MacのPHPをHomebrewでインストールしたバージョンに変更する方法
MacにはデフォルトでPHPがインストールされていますが、今回は、そのインストールされているPHPとは異なるバージョンを、Homebrewでインストールして利用する方法となります。
Homebrew(ホームブリュー)は、macOSのパッケージ(ソフトウェアやライブラリ)をコマンドラインで一元管理できるツールとなります。Homebrewのインストール方法などは、以下のリンク先を参考にしてみてください。
PHPのバージョン・パスを確認する方法
現在のPHPのバージョン・パスは、以下のそれぞれのコマンドで確認できます。
PHPのバージョンを確認する方法
php -v
PHPのパスを確認する方法
which php
HomebrewでPHPをインストールする方法
インストールできるパッケージを検索
まず、HomebrewでインストールできるPHPバージョンのパッケージ名を検索します。
例えば、php7系のパッケージ名を検索するには、以下のコマンドとなります。
brew search php7
パッケージをインストール
次に、以下のようにbrew install コマンドの引数にパッケージ名を指定し、パッケージをインストールします。
今回の例では、PHP7.3をインストールしています。
brew install php@7.3
また、以下のコマンドで、Homebrewでインストールしたすべてのパッケージを確認できます。
brew list
シェルの設定ファイルに環境変数PATHを追加
次に、インストールしたバージョンをPHPコマンドで利用するため、ユーザーのホームディレクトリにあるシェルの設定ファイルに環境変数PATHを追加します。
シェルの設定ファイルについて
利用しているシェルによって設定ファイルは異なります。詳しくは、以下のリンク先を参考にしてみてください。
環境変数PATHを追加・反映
今回の例では、次のコマンドでzshの.zshrcファイルに環境変数PATHを追加しています。
また、インストールしたPHPのバージョンによって、コマンド内のバージョンの箇所を変更します。今回の例ではバージョン7.3となります。
echo 'export PATH=/usr/local/opt/php@7.3/bin:$PATH' >> ~/.zshrc
そして、以下のコマンドで追加した環境変数PATHを、現在、利用しているシェルに反映させます。
source ~/.zshrc
上記手順により、HomebrewでインストールしたバージョンのPHPを利用できます。
前述のコマンドでPHPのバージョン・パスを確認すると、MacにデフォルトでインストールされているPHPから変更されていると思います。