【GAS】スクリプトを共有する設定方法|複数のアカウントでスクリプトを利用

Google Apps Script(GAS)のプロジェクト(スクリプト)はデフォルトでは非公開ですが、他のユーザーと共有してスクリプトを利用したり、GCP(Google Cloud Platform)のサービスアカウントと共有してAPIでスクリプトを操作することができます。
今回は、GASのプロジェクト(スクリプト)の共有に関する設定方法となります。また、GASのプロジェクトを作成する方法については、以下のリンク先を参考にしてみてください。
スプレッドシートに紐付いたスクリプトを共有する場合
スプレッドシートに紐付いたGASを共有する場合は、スプレッドシートを共有することになります。
スプレッドシートの共有方法については、以下のリンク先を参考にしてみてください。
【GAS】プロジェクト(スクリプト)の共有の種類
GASのプロジェクト(スクリプト)の共有には、次のように特定のユーザーと共有する方法と、プロジェクトの共有アドレスを公開し、そのリンクを知っているユーザーと共有する方法があります。
特定のユーザーとスクリプトを共有する方法
特定のユーザー(Gmail・Googleグループ・GCPのサービスアカウントのアドレス)と、スクリプトを共有する方法は以下となります。
- 共有したいプロジェクトを表示し、画面の右上にある「共有」アイコンを選択します。
- 共有設定の画面が表示されるので、「ユーザーやグループを追加」の項目にGmailなど、Googleのサービスのアドレスを入力します。
- 共有の通知を送信できる画面となるので「送信」を選択します。
共有の通知を送信できる画面。送信時のメッセージを入力することも可能
上記設定により、指定したユーザーに共有の通知メールが送信され、プロジェクト(スクリプト)を共有できます。
また、通知メールを送信する必要がない場合は、上記画面の「通知」のチェックを外すと、次のような画面となるので画面内の「共有」を選択します。
Gmail以外のメールアドレスを指定する場合
上記の「ユーザーやグループを追加」の項目に、Gmail以外のメールアドレスを指定してスクリプトの共有もできますが、その場合、特定のユーザーではなく、後述するリンクを知っているユーザーとスクリプトを共有するかたちとなります。
共有の解除
特定のユーザーとスクリプトの共有を解除する方法は以下となります。
- 共有を解除したいプロジェクトを表示し、画面の右上にある「共有」ボタンを選択します。
- 共有を解除したいアカウントの右端にある権限のメニューを選択します。
- 権限のメニューが表示されるので「削除」を選択します。
上記の手順により共有を解除できます。
共有したプロジェクトの権限を変更する場合
特定のユーザーと共有したプロジェクトの権限は、アカウントごとに上記の権限のメニューから、「編集者」や「閲覧者」などを選択して変更できます。
リンクを知っているユーザーとスクリプトを共有する方法
上記のように特定のユーザーではなく、スクリプトの共有アドレスを公開して、そのリンクを知っているユーザーとスクリプトを共有する方法は以下となります。
- 共有したいプロジェクトを表示し、画面の右上にある「共有」ボタンを選択します。
- 共有設定の画面が表示されるので、「リンクを知っている全員に変更」を選択します。
- プロジェクトの共有アドレスが表示されるので、「リンクをコピー」を選択し「完了」を選択します。
上記でコピーしたリンクを、プロジェクト(スクリプト)の共有をしたい相手にメールなどで送信します。それにより、リンクを受け取ったユーザーは、リンクからプロジェクトにアクセスできます。
共有の解除
上記で公開した共有アドレスを非公開にして、スクリプトの共有を解除する方法は以下となります。
- 共有を解除したいプロジェクトを表示し、画面の右上にある「共有」ボタンを選択します。
- 共有設定の画面が表示されるので、「変更」を選択します。
- 共有リンクが表示される画面となるので、「リンクを知っている全員」を選択します。
- メニューが表示されるので「制限付き」を選択して「完了」をクリックします。
上記の手順により共有を解除できます。
共有したプロジェクトの権限を変更する場合
リンクを知っているユーザーと共有したプロジェクトの権限は、共有設定の画面内にある、以下の権限のメニューから「編集者」「閲覧者」を選択して変更できます。
プロジェクト一覧ページで共有を確認する方法
GASのプロジェクトの一覧ページでは。共有を有効にしているプロジェクトに次のようにアイコンが追加され、共有の有効を確認できます。
